リスティング広告の管理と記事代行及びSEOが違う業者の為、費用も割高で窓口も違い煩雑なので1本化したい

2026年3月3日

相続税のサイトを運営されている税理士事務所のサイトで、広告と記事執筆とSEOがそれぞれ別々の業者で費用も高く、お話しを伺っている感じでは、業者との関係もあまり良くない感じがありました。

リスティング広告が関連の低いキーワードでかなりヒットしていた

まず、大きなお問合せ源になっている、リスティング広告の設定から確認しました。

リスティング広告は、ヒットさせたいキーワードを選定して、そのキーワードと関連のあるキーワードも集客しますが、部分一致でヒットするキーワードは関連のかなり低いキーワードもヒットすることがあります。

確認したキーワードでも、集客したいユーザーとは思えないキーワードでかなりクリックされており、広告予算を有効に使えておらず、かなり無駄に浪費していましたので、関連の低いキーワードを除外キーワードにして広告に表示しないようにしました。

これで、同じ予算でも集客出来るユーザーをお問合せの可能性の高いユーザーに絞ることが出来ます。

リスティング広告の運営をしていた業者は、初期の設定以後、管理画面を確認していないように感じました。広告の運用を任されたら、お預かりしたお金で最大限のパフォーマンスを発揮するように広告を最適化するのか、専門家の役割だと思いますが、これまで依頼していた運用代行業者はかなりいい加減な運用をしていました。

All in One SEOの設定がおかしい

All in One SEOはWordPressのSEOプラグインとして、日本ではかなりの利用者がいるプラグインです。

Search consoleの未登録の「クロール済み-インデックス未登録」に記載されているページを見ると、テーマテンプレートに画像だけが表示されているページが大量に記載されていました。

「クロール済み-インデックス未登録」はGoogleが「ページを見たけれどインデックスする程の価値は無い」と判断したページで低品質なページと判断されているものです。

「クロール済み-インデックス未登録」にfeedやatom以外で大量のページが記載されているとサイト全体が低品質と判断されてサイト全体のアクセスに悪影響が出ます。

All in One SEOでメディア・添付ファイルをインデックスする設定になっていた

All in One SEOの設定で、メディア・添付ファイルをインデックスする設定になっていました。

メディア・添付ファイルをインデックスする設定にしていると、画像だけのページが大量にインデックスされます。

この設定をインデックスしない設定に変更しました。

All in One SEOの設定

sitemap.xmlも送信されていた

サイトマップの送信はSEOでは必須と考えているSEOの関係者も多いですが、サイトマップはGoogleに対してクロールを促すものです。

サイトマップに記載されている内容が完全に正しければサイトマップを送信する効果がありますが、不完全なサイトマップで、本来インデックスすべきでは無いページまでサイトマップに記載されていると、低評価の原因になります。

また、Google自身も、およそ500ページ以下で、サイト内が完全にリンクされている場合はサイトマップは必要無いと記載しています。

サイトマップはクロールするページの重要度やクロールする頻度の指定などもされますが、クロールする頻度や重要度を指定するよりも、サイトマップを送信しなければ、Googleの高度にプログラムされたクロールスケジュールに基づいて適切にサイトをクロールして評価してくれます。

相続のサイトの場合、1つ1つのコンテンツの記載にもかなり時間がかかるので、コンテンツの量産は難しく、500ページ以上になることはほとんどありません。

今回、ご依頼いただいたサイトも500ページ以上ではありませんでしたので、サイトマップの送信を停止しました。

また、上記の画像だけのページはどこからもリンクされていないので、インデックスしないようにして、サイトマップの送信を停止すれば、一気に改善すると考えました。

サイトマップの送信を停止したことで、除外のページは予想通り激減しました。これは、Googleから低評価を受けているページが激減したことになります。

この施策を実施したことで、アクセス数が激増して、自然検索からのお問合せも増加しました。

税理士事務所のサイドバーからリンクが設置されていた

税理士事務所を運営されていて、税理士事務所のサイトと相続税のサイトを別々に運営されることは普通にあることです。また、税理士のサイトから相続税のサイトへリンクを設置するのも普通に行われることなのですが、サイドバーやフッターから設置されるリンクは、サイトの全ページからのリンクになり、Googleが禁止しているリンクスパムの「さまざまなサイトのフッターやテンプレートに埋め込まれて広く配布されるリンク」に該当し、ランキングには確実に悪影響があります。

リンク元の税理士事務所からのリンクをnofollowにして、リンクの評価を引き継がないように設定を変更しました。

このようなリンクの問題はとても多くの事務所で起こっている問題で、制作会社も全くGoogleのガイドラインを知りません。

リンクの評価を引き継がないようにしても、直ぐにランキングが改善する訳ではありませんが、Googlebotがリンクを1本1本辿ってインデックス、再評価されるのを待つしかありません。

SEOを請け負っていた会社は何をしていたのかかなり疑問を感じる状況でした。費用も高く、対策らしい対策もされていない状態でかなり悪質な業者か、無能な業者と契約されていたと感じました。

Googleから低評価になっている記事のリライト

Search consoleでGoogleからあまり評価されていないページのリライトを行いました。

記事の執筆代行もご利用だったようですが、低評価のページもかなりあり、検索流入に貢献していないページが大量にありました。

低評価になっているページをヒットさせたいキーワードで何が足りていないのかをチェックして、専属のライターにリライトしてもらいました。

新規記事の執筆

ご依頼受けた当初にSearch consoleの検索パフォーマンスで、ヒットしているクエリの最上位には「相続税申告書 添付書類 綴じ方」が最も集客しているキーワードでした。

このキーワードは、相続税の申告直前の人が検索しているキーワードで、このキーワードで集客しても、受注に繋がるキーワードだとは思えません。

「相続税」のサジェストキーワード一覧を作成して、その中でもユーザーが切実に悩んでいると思われるキーワードを優先して、ライターに執筆してもらいました。

上位表示出来るように、本文に含めるキーワードの網羅性に対しても一定の基準を設けて、高い水準のコンテンツを作成しました。

ご依頼を受けた当時からすると、Search consoleの検索パフォーマンスでもクエリの上位のキーワードが入れ替わっていて、新規に執筆したコンテンツが多くのアクセスを稼いでいる状況に変化しています。

執筆を依頼していた先も、ユーザーの検索意図などはあまり考えず、受注に繋がらないキーワードでも執筆していた可能性が高い事例でした。

Googleの流入の変化

SEOを高額で依頼していても正しい施策をしているとは限りません

SEOは高額なコンサルタントに依頼すれば成果が上がるものではありません。

確実な成果を上げる専門家を見定めるのは難しいとは思いますが、出来るだけ実績や事例を公開している業者に依頼するのが良いでしょう。

今回のご依頼は、依頼前はほぼ広告のみで、1ヶ月に30件程度の受注を獲得していましたが、改善後には、広告と自然検索合わせて50件弱の受注を獲得出来るようになりました。

集客施策を費用対効果で判断し、最適な導線設計につなげる方法

1|集客施策ごとの役割と強みを明確にする

広告・記事制作・SEOはどれも「集客」を目的としていますが、目的(認知・比較・問い合わせ)や接点(検索行動・閲覧行動・即時行動)によって成果が変わります。

施策ごとの特徴

施策強み適した場面代表的な成果指標
リスティング広告即効性、コントロール性キーワード検索の「検討段階」クリック率・コンバージョン率
記事代行(コンテンツ制作)丁寧な悩み解決、長期的評価認知・比較段階のユーザー滞在時間・検索順位・ページ成約
SEOオーガニック流入、長期成果認知 → 比較 → 行動全般検索順位・流入数・CV数

ポイント

  • 施策単独ではなく、「ユーザーの行動段階 × 目的」に合わせて組み合わせると効果が最大化します。

単に広告費や記事制作費で比較するのではなく、費用対効果(ROI)を設計する評価軸を作ることが重要です。
費用対効果は以下のように分解できます。

2|費用対効果の評価軸を設定する

評価指標(例)

✔ 広告(リスティング)

  • CPA(獲得単価)
  • コンバージョン率(問い合わせ率)
  • クリック単価(CPC)

✔ コンテンツ/SEO

  • 上位表示キーワード数
  • オーガニック流入数
  • ページ滞在時間
  • 問い合わせまでの内部動線率

3|ユーザーの検索意図に合わせた導線設計(施策×心理)

検索ユーザーは段階に応じて異なる悩みで検索しています。
導線設計は各施策を 「心理段階 × 接触ポイント」 で設計すると効率が上がります。

典型的なユーザー心理 × 施策

1️⃣ 認知段階

  • 検索キーワード例:「相続とは」「相続 税金 わかりやすく」
    SEO/記事コンテンツで基礎知識を提供

2️⃣ 比較検討段階

  • 検索キーワード例:「相続 手続き 比較」「税理士 料金 相談」
    SEO+構造化FAQ+体験談コンテンツ

3️⃣ 行動段階

  • 検索キーワード例:「相続 税 相談 即日」「遺産分割 相談 予約」
    リスティング広告(キーワード最適化)+明確CTA

4|費用配分の最適化:短期と長期で役割を分ける

どの施策にも長所があるため、短期と長期で役割を分けて予算配分を設計します。

短期/長期の役割

短期(即効性)

  • リスティング広告
  • キャンペーンLP/期間限定オファー

長期(資産化)

  • SEO対策
  • 認知・検討層向けの記事仕立てコンテンツ
  • 体験談・口コミ・実績ページの強化

5|導線統合による成果最大化の実践例

広告 → 記事 → 問い合わせ
という流れは非常に人気の高い導線ですが、これをデータで改善する仕組みを入れるとCVRが大きく変わります。

成果最大化の導線改善プロセス

  1. リスティング広告で最も成果が出たキーワードを抽出
  2. 抽出キーワードで上位化しやすい記事制作を行う
  3. 記事内の導線設計で内部CTAを最適化
  4. SEO流入数と広告CVを比較して予算配分を改善
  5. 定量データでPDCAを回す

このプロセスは 「費用対効果を高めつつ、中長期的な資産コンテンツを育てる」 という設計です。

まとめ:費用対効果と導線設計で集客施策を強化する

集客施策を単体で評価するのではなく、ユーザー心理・検索意図・接触ポイント・費用対効果の評価軸を合わせて設計することが重要です:

✔❶ 施策の役割と強みを明確にする
✔❷ KPI/ROIの評価軸を定義する
✔❸ 各施策をユーザー心理に合わせて導線設計する
✔❹ 短期/長期で予算を最適化する
✔❺ データで施策を改善し続ける

相続

Posted by 清水 康次